霧の夜

霧が立ち込める夜
空気が冷たくなっている

ぼんやりと電灯が光る
いつもの風景が別に世界のようだ



      


大きく息を吸い込んでみた
いつもと同じ空気なのに体の中に別の空気が入るようだ



   



闇夜の電灯が銀河鉄道の夜を思わせる不思議な世界




          



   

わたくしといふ現象は
仮定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
(あらゆる透明な幽霊の複合体)
風景やみんなといつしよに
せはしくせはしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電燈の
ひとつの青い照明です
(ひかりはたもち その電燈は失はれ)

これらは二十二箇月の
過去とかんずる方角から
紙と鉱質インクをつらね
(すべてわたくしと明滅し
 みんなが同時に感ずるもの)
ここまでたもちつゞけられた
かげとひかりのひとくさりづつ
そのとほりの心象スケツチです



  春と修羅    
                      宮沢賢治


なぜかこの詩が頭をよぎったんです
不思議な夜でした。




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