水晶洗浄2

採取した、水晶は表面に泥が付いたり、赤茶けたものが付着しています。
これらを、きれいにするには水晶の洗浄が必要です

六角柱でない水晶のかけらも、洗浄をしてみると、とても透明感があって
アクセサリーに出来そうなものもあるかもしれませんよ!



今回も使用する薬剤は
強塩酸(35%)・漂白剤(塩基)
なので取り扱いには充分注意してください
屋外で必ずゴム手袋を使用してください、また水がすぐに出せるところがよいでしょう

注意:塩酸購入時には身分証明書と印鑑が必要です

作業は
水洗い→塩酸処理後→水洗い→
中和作業→水洗い→水に浸ける

処理前と処理後の比較をして見ましょう

 


まずはよく水洗いをしますが、その時に一晩でも水に浸けておくとよいでしょう。
(付着している泥は粘土質が多く、なかなか落ちないので水に浸けて落ちやすくします)

処理後に白い異物が付着しているのが金属質が塩酸で溶かされ漂白剤で漂白された泥です
また、漂白剤が落ち切れていないと白くなりますので、
クエン酸やレモン汁などの軽い酸で漂白剤を落としましょう


塩酸に浸した水晶を一度水洗いをして、水に数滴漂白剤を入れて中和させます

 


塩酸が残っていると漂白剤と化学反応を起こし、有毒ガスが出るので注意!!


こちらはこれから塩酸に浸けるところです、充分に水洗いをして、泥を落としてから行います

 



これが塩酸処理と中和処理のビン
両方とも鍵のある保管庫において置きますが同じところには置いてはいけません

     


クラスターは塩酸を2〜3倍に薄めて、時間をかけて洗浄します。
塩酸を洗い流す時も時間がかかります。
クラスターの母石に塩酸がしみ込んでいると中和までに時間がかかります。
屋外で乾燥させて、石が黄色くなったらまだ塩酸が残っています。
このときの塩酸は水分の蒸発と共に濃い塩酸になっているので
必ず安全な場所で乾燥させゴム手袋を使用してください


洗浄前のクラスタ


洗浄後のクラスタ



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