原発はクリーンエネルギーでない真実  

世界でCo2の排出量で議論されていますが
Co2と気温の関係をグラフにするとCo2が増えて気温が上がるのではなく
気温が上がるからCo2が増えていることが解ります。

多くの普通の人がCo2が増えるから気温が上がると思っているようですが
全く逆の関係にあるのです。


さて今回の暴露は「原発はクリーンエネルギーでない真実」
それを御紹介したいと思います。


ここからは下手くそな私の説明よりより解りやすく説明している
京都大学の小出助教授の論文から引用したいと思います。


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原子力発電もまた大量の二酸化炭素を放出する

原子力とはウランやプルトニウム核分裂現象を利用します。
核分裂現象は、通常の物が燃える場合に二酸化炭素が出る現象とは異なります。
そのため、日本の国や電力会社は「原子力二酸化炭素を出さず、環境にやさしい」と宣伝してきました。
ただし、その宣伝は、最近では「原子力は発電時に二酸化炭素を出さない」に微妙に変わってきています。何故でしょう?
これを動かせば、今日標準的となった100 万kW の原発の場合、1年間に約70 億kWh の電気が生み出されます。
しかし、この原子炉を動かそうと思えば、「ウラン鉱山」でウランを掘ってくる段階に始まり、それを「製錬」し、核分裂性ウランを「濃縮」し、原子炉の中で燃えるように「加工」しなければなりません。
そのすべての段階で厖大な資材やエネルギーが投入され、厖大な廃物が生み出されま。
さらに原子炉を建設するためにも厖大な資材とエネルギーが要り、運転するためにもまた厖大な資材とエネルギーが要り、そして、様々な放射性核種が生み出されます。
これら厖大な資材を供給し、施設を建設し、そして運転するためには、たくさんの化石燃料が使われざるを得ません。
結局、原子炉を運転しようと思えば勿論、厖大な二酸化炭素が放出されてしまいます。
この事実があるため、国や電力会社も「発電時に」と言う言葉を追加せざるを得なかったのでした。しかし、「発電時に」と言うことが原子力発電所を動かすことを示すのであれば、原子力発電所の建設にも運転にも厖大な資材や化石燃料を必要としているのですから、その宣伝もまた正しくありません。
その上、たしかに核分裂現象は二酸化炭素を生みませんが、その代わりに生むものは核分裂生成物、つまり死の灰です。
二酸化炭素は地球の生命環境にとって必須の物質ですが、核分裂生成物(死の灰)はいかなる意味でも有害な物質です。
二酸化炭素を生まないとの理由だけを強調して、死の灰に目をつぶる議論はもともと間違っています。


JAROによる裁定


原子力を推進する国や電力会社は、原子力二酸化炭素を出さないとして、「エコ」であるとか「ク
リーン」であると、マスコミ、ミニコミ、あらゆる手段を使って四六時中宣伝しています。このような
宣伝の洪水に晒されれば、多くの日本人が、それを信じてしまうことはやむをえないことでしょう。そ
の宣伝に違和感を思えた一人の若者がJARO(日本広告審査機構)に、こうした宣伝の正当性につい
て審査を求めました。JARO は専門家による審査委員会を作って検討し、以下のような裁定を下しまし
た4)。

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今回の雑誌広告においては、原子力発電あるいは放射性降下物等の安全性について一切の説明なしに、発電の際にCO2 を出さないことだけを捉えて「クリーン」と表現しているため、疑念を持つ一般消費者も少なくないと考えられる。
今後は原子力発電の地球環境に及ぼす影響や安全性について充分な説明なしに、発電の際にCO2 を出さないことだけを限定的に捉えて「クリーン」と表現すべきでないと考える。

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あまりに当然な裁定ですが、JARO は民間の機関で強制力を持たないため、国と電力会社はこの裁定を無視して、相変わらず偽りの宣伝を流し続けています。


厖大な温廃水

今日100 万kW と呼ばれる原子力発電所が標準的になりましたが、
その原子炉の中では300 万kW 分の熱が出ています。
その300 万kW 分の熱のうちの100 万kW を電気にしているだけであって、残りの200 万kW は海に捨てています。
私が原子力について勉強を始めた頃、当時、東大の助教授をしていた水戸巌さんが私に「『原子力発電所』と言う呼び方は正しくない。
あれは正しく言うなら『海温め装置』だ」と教えてくれました。
300 万kW のエネルギーを出して200 万kW は海を温めている、残りの3 分の1 を電気にしているだけなのですから、
メインの仕事は海温めです。そういうものを発電所と呼ぶこと自体が間違いです。
その上、海を温めるということは海から見れば実に迷惑なことです。海には海の生態系があって、
そこに適したたくさんの生物が生きています。
100 万kW の原子力発電所の場合、1 秒間に70 トンの海水の温度を7 度上げます
東京にある河川では、荒川で1 秒間に30 トン、多摩川で40 トンしか水量がありません。
日本全体でも、1 秒間に70 トンの流量を超える川は30 に満ちません。
原子力発電所を造るということは、その敷地に忽然として暖かい大河を出現させることになります。
また、7度の温度上昇が如何に破滅的かは、入浴時のお湯の温度を考えれば分かるでしょう。
皆さんが普段入っている風呂の温度を7度上げてしまえば、決して入れないはずです。
しかし、それぞれの海には、その環境を好む生物が生きています。
その生物たちからみれば、海は入浴時に入るのではなく、四六時中そこで生活する場です。
その温度が7度も上がってしまえば、その場で生きられません。
ライフサイクル全体を評価したと言っている原子力推進派の評価では、この温廃水についての考慮はありません。
でも、地球上の二酸化炭素の大部分は海水に溶けており、海水を温めれば、二酸化炭素が大気中に出てきます。
ビールやコーラなど炭酸飲料を温めれば、二酸化炭素がぶくぶくと泡になって出てくるのと同じです。
では、1 秒間に70 トンの海水を7 度温度を上げると一体どれだけの二酸化炭素が大気中に追い出されてくるでしょうか?
例えば、15℃の海水を22℃に温める場合を考えてみましょう。
15 ℃ における二酸化炭素の水への溶解度は2.00g-CO2/kg-water 、22 ℃ のそれは1.62-CO2/kg-water です8)。
そのデータを下に計算すると、それだけで1kWh 当り100g になります。
ライフサイクル全体を考えて22g だなどと言っていた原子力推進派の主張が如何に馬鹿げているか分かります。(原子力推進派は1kWh 当り22gだと主張している)
もちろん、太陽光にしても風力にしても海を温めることなどありませんので、
この効果を考慮に入れただけで、原子力はあらゆる自然エネルギーに比べて
二酸化炭素の放出量が多くなります。

つづく



原子力発電は皆さんよく御存知の核放射性廃棄物だけではなく
熱効率が悪く、エネルギーの33%しか電力に出来ず、他は熱エネルギーとして
海に垂れ流しているのです。
私に言わせれば『環境破壊装置』ですね!



     原発の長期間停止:海の生態系に劇的変化1
     


     原発の長期間停止:海の生態系に劇的変化2
     



様々なリスクがまだまだありますがきょうはここまでです。
このような事実はマスコミは報道せず、政府は公表しません。





原子力安全問題ゼミ 小出裕章 最後の講演

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100年後の人々へ (集英社新書)

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子どもたちに伝えたい―― 原発が許されない理由

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